肌のくすみがひどい原因と自宅でできるくすみを取る方法

顔のくすみがひどい原因とは

肌くすみは、肌がくすんでいて透明感を失った状態です。顔色が悪く見えるため、疲れたり不健康な印象を与えたり、実際より老けて見えたりしてしまいます。肌のくすみには様々な種類があり、原因もそれぞれ異なります。

目次

肌のくすみの原因

くすみにはメラニン、乾燥、糖化、血行不良、角質など様々な要因があります。
ターンオーバーの乱れによって古い角質が蓄積していることから生じる「角質肥厚によるくすみ」、乾燥が原因の「乾燥によるくすみ」、紫外線や摩擦によって生じる「メラニンによるくすみ」、不健康な生活習慣や血行不良による「血行不良によるくすみ」、そして、紫外線、喫煙、ストレスなどが原因で肌の真皮とタンパク質が結合し、黄色く変色する「糖化によるくすみ」などがあります。

古い角質が溜まる角質肥厚によるくすみ

肌はターンオーバーによって約4週間ほどで生まれ変わります。表皮の一番内側にある基底層でつくられた細胞は形をかえながら有棘層、顆粒層へ移動し角質層にたどり着き、角質はアカとなって剥がれ落ちます。
加齢やストレス、肌の乾燥、紫外線の影響、睡眠不足、体の冷え、タバコの使用、偏った栄養などが原因でターンオーバーが乱れると、古い角質が肌に蓄積されて角質が厚くなって「角質肥厚」となります。角質層が厚くなると皮脂や老廃物、メラニンがうまく排出されなくなり、お肌の透明感がなくなってくすみが目立つようになります。

肌の乾燥によるくすみ

保湿不足や日焼け、紫外線などが原因肌のターンオーバーが乱れると、肌の水分量が不足して乾燥するようになります。肌の乾燥によって肌理が乱れると肌表面がデコボコして透明感はなくなり、顔全体がくすんだように見えてしまいます。また、潤いのある肌はハリがあり、毛穴も目立たないのですが、乾燥した肌はハリを失い毛穴が目立つようになり、顔全体が暗く見えがちです。

メラニンの蓄積によるくすみ

紫外線によるダメージや肌を強く擦るなどの摩擦による刺激、ストレスやホルモンバランスの乱れが原因で、メラニンが過剰に生成されます。通常は肌に蓄積されたメラニンはターンオーバーによって排出されますが、ターンオーバーが乱れると過剰に生成されたメラニンはうまく排出されず、顔にくすみが生じることになります。

ただし、メラニンの蓄積がひどい場合は、セルフケアだけでは改善が難しい場合があります。

血行不良によるくすみ

血液やリンパの流れが滞ると、肌は血行不良になり毛細血管が青く目立って顔色が悪く見えるようになります。また血液の流れが滞り、必要な栄養が肌に届かないと、ターンオーバーが乱れて老廃物が蓄積して肌のくすんで見える原因となります。冷えや運動不足、睡眠不足、疲労やストレスが原因で血行が悪くなり、肌のくすみが生じることもあります。

糖化によるくすみ

スイーツや炭水化物が多い食事から摂取される糖分が体内に蓄積され、肌のたんぱく質と結合することで生じます。体内の糖質や脂質が過剰になると「AGEs(糖化タンパク質)」や酸化した脂質がタンパク質と結びついてできる「ALEs(カルボニル化タンパク質)」は黄褐色の物質が肌に増えて、肌が黄色くくすんでしまう原因になります。

くすみをセルフケアで改善するポイントとは

気になる肌のくすみはそのタイプや原因に合わせて、スキンケアや紫外線対策、生活習慣の改善などがポイントになります。

肌の乾燥によるくすみの対策に保湿ケア

乾燥による肌のくすみを防ぐためには、保湿が重要です。肌が乾燥するとターンオーバーのサイクルが乱れやすくなるため、化粧水と乳液の基本的なアイテムを使用してしっかりと保湿を行いましょう。化粧水はたっぷり使用するとより効果を実感できるでしょう。
さらに肌の状態に応じて美容液やクリームを加えることをお勧めします。自分の肌に合った製品を選ぶことが最も重要ですが、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿力の高い化粧品が特にお勧めです。

メラニンの蓄積によるくすみの対策に紫外線ケア

メラニンによる肌のくすみを防ぐには、紫外線から肌を守ることが大事です。紫外線はシミ、シワや肌のたるみなど肌の老化の原因にもなります。紫外線は一年中あるため晴天の日だけでなく、SPFとPAの値を確認して日焼け止めを常に使用しましょう。また、UVカット率が高い日傘、帽子、サングラス、衣服を利用することで、より効果的に紫外線から肌を守りましょう。

角質肥厚によるくすみのセルフケア

角質肥厚による肌のくすみを防ぐには、丁寧な洗顔とクレンジングが重要です。洗顔後の保湿ケアもしっかり行いましょう。角質の除去にピーリング洗顔もお勧めです。さらに、紫外線ケア、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。

血行不良によるくすみの対策

血行不良が原因の肌のくすみを防ぐには、マッサージや定期的な運動、質の良い睡眠が重要です。
マッサージは血流を改善し、肌のくすみを軽減することが期待できます。マッサージのやり過ぎによる摩擦を避けるために、マッサージクリームを使用しましょう。
ウォーキングやストレッチなどで定期的な運動は、血行を良くし、体の代謝を促進することもお勧めです。また、質の良い睡眠は肌の健康に不可欠です。成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、最低でも6時間の睡眠がお勧めです。さらに温かいお風呂に浸かる、暖かい服装を心がける、体を温める食事をするなど、日々の生活で体温を意識的するようにしましょう。

糖化によるくすみの対策

糖化によるくすみは、血糖レベルが高い状態や紫外線にさらされた時に糖化反応が加速します。
炭水化物や甘いものを控える、食事は野菜を先に食べる、ゆっくり噛んで食べる、間食や甘いジュースなどを控えて、バランスの取れた食事を心がけ、食後にはストレッチや運動をすることが有効です。さらに、過度な飲酒を避ける、タバコを吸わない、十分な睡眠をとる、疲労やストレスを溜め込まないようにしましょう。

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この記事を監修した人

征矢野 進一は、日本の医師。 長野県木曽福島町生まれ。1979年3月に東京大学医学部医学科を卒業後、1979年から1988年3月まで東京大学医学部形成外科に所属し、1988年4月に神田美容外科形成外科医院を開設。東京大学医学部附属病院の医局時代にコラーゲンの治験に携わり、日本の「注入剤によるシワ取り治療」に貢献した一人。以来長年にわたりコラーゲンやヒアルロン酸などのシワ取り注入剤の研究を重ねる。日本美容外科学会会長も務め、臨床医向けの「注入剤によるシワ取り治療」の講義を依頼され行うと共に、国内・海外で行われる美容外科学会での発表や医師向けの教科書など論文・執筆も行う。

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