肌の弾力・ハリに欠かせないエラスチンとは

肌の若さに重要なエラスチンとは

最近、エラスチンという成分が注目されていることをご存じでしょうか?年齢を重ねるごとに、肌のハリや弾力の衰えを実感している方が多くいます。
エラスチンは、コラーゲンと並んで肌に欠かせない重要なタンパク質で、肌の柔軟性や弾力性を維持するのに欠かせない存在です。若々しい肌を保つためには、このエラスチンがカギになります。

目次

エラスチンとは

エラスチンはタンパク質の一種で真皮の中の繊維芽細胞から生成されます。肌や血管、靭帯などの伸縮性のある組織に含まれています。主にコラーゲン同士を結合させて、肌に弾力とハリを与えます。
エラスチンは、血管の柔軟性を維持し、加齢に伴う高血圧や動脈硬化のリスクを低減するために重要です。また、肌の弾力性を保ち、シワやたるみを防ぐためにも不可欠です。さらに、関節の動きを支える靭帯においても、エラスチンは重要な役割を果たしています。
エラスチンは、私たちの肌にとって、いわば”ゴム”のような役割を果たしています。肌の内部でエラスチンが不足すると、肌の弾力が失われ、シワやたるみが目立ってしまいます。

エラスチンの特徴

エラスチンの特徴は、外部から力が加わっても元に戻る「弾性線維」です。一方、コラーゲンは引っ張りに強い「膠原線維」で、強度を担っています。コラーゲンは強さを、エラスチンは伸縮性を提供し、エラスチンがコラーゲンをまとめているという関係があります。
加齢やストレス、紫外線などの影響で、エラスチンは減っていきます。皮膚のエラスチン量は20代後半が最も多く、その後は減少していくので、若々しい肌を保つためにはエラスチンが重要になります。

サプリメントで効率よくエラスチンを摂取

エラスチンを効果的に取り入れる方法として、さまざまなサプリメントや食品があります。忙しい現代人にとって、毎日の食事から十分なエラスチンを摂取するのは難しいこともあります。そんな時、手軽に摂取できるサプリメントは強力なサポーターになります。
エラスチンが豊富に含まれている食材には、鶏の手羽先、牛すじ肉、煮魚、軟骨、特にマグロの目の周りの部分が挙げられます。これらを毎日食べ続けるのは少しハードルが高いので、サプリメントでエラスチンを補うことが効率的です。

エラスチンが含まれる化粧品

エラスチンを摂取するだけではなく、肌に直接アプローチするエラスチン配合のスキンケアアイテムも注目されています。クリームや美容液にエラスチンが配合されている製品は、肌の弾力をサポートし、ハリのある美しい肌を目指すことができます。エラスチンが配合された化粧品を使うことで、内側からも外側からもエラスチンを補うことができるので、より効果的にエイジングケアを進められるでしょう。

エラスチンとコラーゲンの違い

コラーゲンは、肌の弾力や水分保持に関わる大切な成分で、肌のハリを維持するのに役立ちます。一方で、エラスチンは、肌に柔軟性を与える役割を持っています。コラーゲンで肌を引き締め、エラスチンで引き締まった肌を柔らかく保つので、両方をバランスよく取り入れて美肌を手に入れましょう。
エラスチンは体内で作り出される量が加齢とともに減少するため、年齢を重ねるほど補給が必要になります。継続してエラスチンサプリやエラスチン配合のスキンケアを使い続けることで、肌の弾力を長く保ち続けることが期待できます。

年齢肌が気になる40代以降の味方のエラスチン

エラスチンを取り入れることによって肌の状態が改善されたという声は少なくありません。例えば、シワが目立たなくなった、たるみが改善されたといった話も多くあります。特に、年齢肌が気になる40代以降の方々にとって、エラスチンは頼れる味方です。
健康な肌だけでなく、関節の柔軟性や血管の弾力性を保つためにも、エラスチンは重要な役割を果たしています。年齢を重ねるごとに、これらの部分にも変化が現れますが、エラスチンを補うことで、健康的な生活をサポートすることができます。
エラスチンの世界は、まだまだ奥が深いです。
自分に合ったエラスチン補給方法を見つけて、肌の若々しさを取り戻してみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

征矢野 進一は、日本の医師。 長野県木曽福島町生まれ。1979年3月に東京大学医学部医学科を卒業後、1979年から1988年3月まで東京大学医学部形成外科に所属し、1988年4月に神田美容外科形成外科医院を開設。東京大学医学部附属病院の医局時代にコラーゲンの治験に携わり、日本の「注入剤によるシワ取り治療」に貢献した一人。以来長年にわたりコラーゲンやヒアルロン酸などのシワ取り注入剤の研究を重ねる。日本美容外科学会会長も務め、臨床医向けの「注入剤によるシワ取り治療」の講義を依頼され行うと共に、国内・海外で行われる美容外科学会での発表や医師向けの教科書など論文・執筆も行う。

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