やさしく始める美肌習慣。シミのセルフケア方法とは

やさしく始める美肌習慣。シミのセルフケア方法

消えないシミをなんとかしたい「シミが目立ってきた」などシミは、年齢を重ねるごとに気になり始める肌の悩みの一つです。シミがあると、顔の印象が老けて見えたり、メイクのノリが悪く感じたりすることもあります。
しかし、日々のセルフケアを工夫することで、シミの予防やシミ予備軍の改善が期待できます。

目次

シミの原因はいろいろある

シミの主な原因は、紫外線によるメラニンの過剰生成です。紫外線を浴びると、肌は防御反応としてメラニンを生成しますが、これが過剰になるとメラニンの排出が追いつかなくなり、シミとして残ってしまいます。
また、ホルモンバランスの乱れニキビや日焼け肌の炎症の跡やけどの跡や虫刺されなども原因になります。紫外線は、肌の奥深くまで届き、メラニン色素の生成を促進させるため、シミの大敵と言えます。

シミのセルフケア・予防方法とは

紫外線対策を徹底する

シミの主な原因の一つは、紫外線による肌ダメージです。
紫外線はメラニンの過剰生成を促し、シミの形成を引き起こします。そのためシミの予防には、紫外線対策が重要です。
日焼け止めは毎日使用しましょう。帽子や日傘、サングラスなどのアイテムを活用して、紫外線から肌を守ることが大事です。特に、春から夏にかけては紫外線が強くなります。曇りの日や室内でも紫外線は存在するため、屋外だけでなく、室内でも年間を通じての対策が重要です。

正しいスキンケアで肌を守る

シミの予防に毎日のスキンケアで、肌のターンオーバーを整えることも大切です。
丁寧な洗顔で肌の汚れを落とし、肌の乾燥を防ぐために、化粧水や乳液、クリームなどでしっかりと保湿を行いましょう。シミ対策には、保湿と美白ケアが欠かせません。ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されたアイテムを選ぶと、肌の潤いをキープしやすくなります。トラネキサム酸やビタミンC誘導体、ハイドロキノンなどの美白有効成分が配合された化粧品を取り入れると、さらに効果的です。
また、定期的なピーリングもおすすめです。ピーリングは、古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進する効果があります。メラニン色素が排出されやすくなり、シミの改善につながります。ただし、ピーリングは肌への負担が大きいため、1〜2週間に1回程度の頻度を目安に、肌の様子を見ながら行いましょう。

食生活の見直しで内側からケア

食事からの栄養摂取も、メラニンの生成を抑える効果が期待できます。
ビタミンCやビタミンE、βカロテンなどの抗酸化作用のある栄養素は、メラニンの生成を抑える効果が期待できます。ビタミンCは、柑橘類やブロッコリーに多く含まれ、ビタミンEはナッツ類やアボカドに豊富です。毎日の食事に積極的に取り入れて、身体の内側から肌をサポートしましょう。

生活習慣の改善で肌環境を整える

十分な睡眠や適度な運動は、肌の新陳代謝を促し、健康的な肌作りに欠かせません
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復や再生を助けます。また、運動による血行促進は、肌細胞に必要な栄養素や酸素を届ける役割を果たします。ストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こし、シミの原因となることもあります。適度な運動や趣味などで、ストレスを解消して、肌の状態を良好に保つようにしましょう。

市販の医薬品を活用する

ドラッグストアなどで購入できる医薬品の中には、シミの改善に役立つ成分が含まれているものがあります。
例えば、ハイドロキノンなどの成分は、メラニンの生成を抑制し、肌のターンオーバーを促進する効果があります。ただし、ハイドロキノンには注意点や気を付ける副作用も多く、誤った使い方でかえってシミを悪化させるリスクもあります。

メイクでシミをカバーする

メイクでシミをカバーすることも一案です。
コンシーラーやファンデーションを上手に使うことで、シミを目立たなくすることが可能です。特に、オレンジ系のコントロールカラーは、シミの色味を自然にカバーする効果があります。また、濃いシミにはカバー力の高いスティックタイプのコンシーラーを、薄いシミにはリキッドタイプのコンシーラーを使うと、自然な仕上がりになります。ファンデーションを塗る際は、シミの部分を叩き込むようにして馴染ませると、より目立たなくなります。
メイク前の保湿や日焼け止めの使用も忘れずに行い、肌を守りながら美しく仕上げましょう。

ストレスを溜めない工夫をする

ストレスはホルモンバランスを崩し、肌トラブルの原因となることがあります。適度なリラクゼーションや趣味の時間を持つことで、心身のバランスを保つことが大切です。心の健康は肌の健康にも直結しますので、自分なりのリフレッシュ方法を見つけて実践してみてください。

定期的なセルフチェックを行う

鏡を見て肌の状態を定期的にチェックして、シミの兆候を見つけたら、適切なケアを行うことができます。気になる変化があれば、早めの対策でシミの予備軍を防ぐようにしましょう。
以上のセルフケアを日常生活に取り入れることで、シミの予防や改善が期待できます。

セルフケアで効果が見られない場合

セルフケアだけでは効果が実感しにくい場合や、シミの種類や状態によっては、専門の医療機関での相談を検討することも必要です。
美容皮膚科では、レーザー治療や内服薬、外用薬など、シミの種類や状態に合わせた治療法を提案してくれます。老人性色素斑や肝斑、炎症後色素沈着など、シミの種類によって適切な治療法が異なるため、専門の医師の診断を受けることをおすすめします。

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この記事を監修した人

征矢野 進一は、日本の医師。 長野県木曽福島町生まれ。1979年3月に東京大学医学部医学科を卒業後、1979年から1988年3月まで東京大学医学部形成外科に所属し、1988年4月に神田美容外科形成外科医院を開設。東京大学医学部附属病院の医局時代にコラーゲンの治験に携わり、日本の「注入剤によるシワ取り治療」に貢献した一人。以来長年にわたりコラーゲンやヒアルロン酸などのシワ取り注入剤の研究を重ねる。日本美容外科学会会長も務め、臨床医向けの「注入剤によるシワ取り治療」の講義を依頼され行うと共に、国内・海外で行われる美容外科学会での発表や医師向けの教科書など論文・執筆も行う。

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